皆さんこんにちは、リョウ (@Ryo_s_Like)です。
仕事が落ち着いたので、本日はα7ciiとα7crのレビューを纏めたいと思います。
購入理由や使用感についても記載したので、検討されている方の参考になれば嬉しいです♪
※あまりにも気に入っており前段を書きすぎてしまいました。適宜目次を使って飛んでください笑
Cシリーズの購入理由
私はメイン機としてα1を使っていまして、それはそれは我が子のように溺愛しています。昨年、AIAFを積んだα7rvが発売された時も見向きもしなかったほど、α1はお気に入りです。(嘘ですめちゃくちゃ欲しかったです)
また、実はα7cの初代についても一時期使用していました。
が、操作性やグリップ、またファインダーがネックですぐに手放してしまいました。
特に操作性の部分で難があり、「やっぱり通常ボディの方が使い勝手が良いなぁ」と感じたものです。
そんな私ですが、どうして今回再びCシリーズを購入したかと言うと、、
①小ささに惹かれた
最近コロナ禍も明けまして、徐々に旅行に行ったりしているのですが、やっぱり旅行の際はなるべく荷物を軽くしたいものです。
特に海外旅行の場合、街中で大きなフルサイズ機なんて使ってると非常に目立ちますので、個人的には防犯上のリスクがあると思っています。スリやら引ったくりやら。「極めてなにか生命に対する危険を感じます」
そこで、「何か目立ちにくいコンパクトな機材はないかな〜」とぼんやり探していた時にα7ciiが発表となり、これはありかも?と思ったわけです。
②初代の欠点が全て解消されている
しかしながら、先代を直ぐに手放した経験は記憶に新しく、「また微妙だったら嫌だな〜」という事で、即予約には至りませんでした。
いつものように公式サイトを穴が開くほど熟読し、
これまたいつものようにソニーストアで実機を触ってきたわけですが、
まず第一印象としては、「こんなに持ちやすかったっけ?」と思いました。
グリップが少し深くなった事は事前に認識していましたが、試してみると思った以上に持ちやすくて驚きました。
私は手の大きさとしては、一般的な男性ぐらい(?)かと思っていますが、むしろα1より持ちやすい気さえしました。
というか、現在進行形でそう感じています笑
さらに、α6700と同様、前ダイヤルも新設されており、初代の時に感じた「微妙なところ」が、全て解消されているように感じました。
「さすがユーザーの声を聞いてくれるSONYさんやで!!」α1のアップデートはいつ来るんですか?
また、ファインダーについても他機種と比べると確かにまだ倍率が低いものの、0.59倍→0.70倍へとかなり改善され、「これなら使えそう」というレベルです。
そんなこんなで、実機を触ってみると俄然購入意欲が湧きました。
③AIAFが使いたかった
パッと見では初代の欠点が解消されており、それだけでもう買うには十分だったのですが、ダメ押しとなったのはAIAFでした。
α7rvが発売された時は、「α1のAFも優秀だし」と見向きもしなかったAIAFですが、(ほんまか?)
周りの人の感想を聞いていると、「そ、そんなに凄いの、、?」と日増しに興味が湧いてきていました。
ただ、α7cii以前はα7rvとZV-E1しかフルサイズ搭載機がなく、「わざわざ買い替えるほどでもないかなぁ」と思っていたのですが、
今回久々に実機でAIAFを使ってみたところ、改めて凄さを感じ、「ボディが小さいのにこんなにAF凄いの?!こりゃあもう買うしかない!」と予約いたしました。
使ってみてどうか?
さて、実際使ってみて数週間ほど経ちますが、めちゃくちゃ気に入っております。
最&高、文句なしの優&勝 of the yearです。(語彙力の欠如)
ここ数年の感動レベルで言うと、α1=α7cii > α7iv > FX3 > ZV-E10という順番でして、α1を買った時と同じぐらい感動しています。
私は毎日カメラを持ち歩いているのですが、やはり小型軽量なボディと言うのは使い勝手が良く、現状α1より断然持ち出し機会が多くなっています。
たぶん今後もα1の後継機が出るまでは、毎日持ち歩くのはCシリーズの方になるかなという感じ。
やっぱり小さいって素晴らしいですね〜。
ソニーストアで感じた通り、操作性は格段に良くなっており、カスタムボタンも特に不足を感じていないです。
また、おそらくZV-E1からの機能かと思うのですが、α7cii、α7crは最新のタッチ操作に対応しています。
正直最初は違和感があり、これまで通りボタンで操作していたのですが、
ふとしたタイミングでタッチ操作を試してみたところ意外とレスポンスが良く、自他共に認めるスマホ中毒者である私はすぐに慣れました(良いのか悪いのか)
Cシリーズにはジョイスティックが非搭載で、その点をネックに感じる方も多い印象ですが、個人的にはタッチ操作のスポットAF使用で違和感なく利用できています。
また、ちょこっと撮影設定を変更する際もキビキビ動いてくれるので便利です。
期待していたAIAFの精度とスピードも凄まじいです。特に人物の認識は本当によく出来ていて、後ろを向こうが下を向こうが、頭の部分に追従し、少しでも目が見えればすぐに瞳にフォーカスします。
という事で、今回はいつも以上に前置きが長くなってしまったのですが、ここからメイントピックである2機種の比較をしていきたいと思います。
α7ciiとα7crの比較
さて、両機種のおおまかなスペックについてはご存知かと思いますが、少しだけ纏めておきます。
- 3300万画素 vs 6100万画素
- 1400万画素 vs 2600万画素(APS-Cモード)
- ローパスフィルター vs フィルターレス
- 連写 10コマ秒 vs 8コマ秒
- 常用ISO 51200 vs 32000
- RAW撮影時のNR切設定の有無
- 共に4K 60pまで(クロップに差あり)
- ボディサイズ、重量はほぼ一緒
まず第一に画素数には大きな違いがあります。α7ciiはα7ivと同様の3300万画素ですが、α7crはα7rivやα7rvと同じ6100万画素になります。
6100万画素というのは非常に高画素です。Canonの高画素モデルであるEOS R5が4500万画素、NikonのZ8やZ9が4571万画素であることを見ても、高画素っぷりがよく分かると思います。
現状、民生機ミラーレスで似たような画素数のカメラはLeicaのM11のみですが、こちらはレンジファインダーなのでAF機能はありませんね。
しかし高画素という事で、連写速度や常用ISOについてはα7ciiの方が優れています。
ただ、8コマと10コマでは共に撮りやすい被写体は変わらないと思います。いずれもポートレートなどでは問題なく、野鳥撮影などではハードルが高い印象です。
ISOは約0.7段分の違いがありますが、画素数の大きな差を考えるとα7crも健闘していると言えそうです。
その他の面では、crはローパスフィルターレスになっており、より鮮明な解像感が得られると言われていますが、ローパスフィルター自体はモアレ軽減に役立つので、ここは一長一短かと思います。
またRAW撮影時のノイズリダクション設定ですが、こちらは主に星景写真を撮る方にしか影響がないかと思います。
SONY機は基本的にRAW撮影時でもデフォルトでNRをかけるのですが、この過程で星をノイズだと認識して消してしまう事があります。
スターイーターとも呼ばれますが、そちらを防ぐための設定ですね。これはα7ciiには非搭載となっています。
最後に動画機能についてですが、両機種共に4K 60pという点は変わらないものの、60pの場合はα7ciiはAPS-Cモードに固定される一方で、α7crは1.2倍クロップでAPS-Cモードは使用不可となります。
公式のサイトを見てもいまいち分かりにくい所なのですが、おそらくいずれも60p撮影の時は画素加算(ピクセルビニング)をしているのではないかと思います。
少なくともα7crについては、画素加算していないと60pでAPS-Cモードが使えないという理由がわかりません。
需要としてはニッチかもしれませんが、α7crの60p撮影でAPS-C用の広角レンズを使いたい、という方は注意が必要かと思います。
どちらがオススメ? → 万人受けはα7cii
普段こういった比較記事を書く際は、
「どっちもオススメ♪」
「用途に応じて使い分けよう♪」
と纏める事が多いのですが、今回は少し違いまして、どちらがオススメかと聞かれれば、大多数の人にはα7ciiをオススメします。
性能は本当に申し分ありませんし、画素数以外のところはα7ciiの方が優れています。
一般的に考えると3300万画素でも十分高画素ですよね。ちなみに先代は2400万画素ほどだったので、大幅に進化しています。
また、価格も結構な差があります。記事作成時の価格.com最安値をみると、α7ciiは25.7万円ですが、α7crは38.9万円です。
13万円あれば、Gレンズの新品か、GM単焦点の中古ぐらい買えそうです。
コスパ的に考えてもα7ciiの圧勝というか、他のSONYのフルサイズ機と比較しても、現状突出してコストパフォーマンスが優れている気がします。
最新のAIAFがコンパクトボディで使用でき、静止画・動画共に非常にバランス良く纏まっていて、本当に良い機種です。
あと、地味に良い点として、前述の通りα7ciiでは4K 60pの際はAPS-Cモードに固定されます。
これは即ちAPS-C用のレンズを使えると言う事でして、SELP1020Gレンズの場合、換算15mmから30mmのVlogにぴったりな組み合わせが実現できます。
レンズとボディトータルでも600g台なので、非常に軽量です。アクティブ手ぶれ補正もしっかり効きますので、この組み合わせはお手軽Vlog機材として最強かなと思います。
先日実際にこの組み合わせでVlogを撮ってきましたが、超解像ズームまで使えば換算15-45mmとなるので、家族との動画を撮るには必要十分な画角でした。
ちなみにα7crの場合は、4K 60p時にAPS-Cモードが使えませんので、基本的にはAPS-Cレンズはケラレてしまいます。ここは残念ポイントです。
α7ciiの作例
いくつか作例を載せておきます。
Ciiを買って直ぐに英国に行ってきたので、その写真が多めです。
RAW現像しているので、画質云々はあまり参考にならないと思いますが、階調は申し分なく、フルサイズ機として十分な写真が撮れます。
実際使ってみて感じたのはコンパクトさを活かした取り回しの良さと、手振れ補正の強力さです。
特に夜は立ち止まって撮ると言うより、歩きながら撮る感じで撮影していましたが、ブレが気になるショットはほぼなかったです。
コンパクトなのに7段の補正というのは心強く感じました。機動力が非常に高いので、良いスナップシューターだと思います。
なお、使用レンズはTamronの20-40mm F2.8です。
Cシリーズにマッチする小型軽量なレンズで最近よく使っています。こちらは別途レビュー記事をまとめたいと思います。
でもα7crも良いよ、、!
とまぁ、ここまでα7ciiをベタ褒めしてきましたが、当然α7crも素晴らしい機種です。
同じボディかつ性能も似ているので、当たり前と言えば当たり前ですね。
私は6100万画素のカメラは初めて購入しましたが、どこまで拡大しても精細な画質である事に驚かされています。
α1の5010万画素も相当な高画素だと思っていましたが、ここから更に1000万画素の違いは大きいと感じています。
街中で気軽にスナップし、後からトリミングで画角や構図の調整ができます。これだけ画素数があれば、横から縦、縦から横への構図変更も容易です。
また、APS-Cモード使用時の画素数でも2400万画素あります。
α6700がちょうど2400万画素なので、α7crは実質的にα6700を内包しているようなものです。サイズ感も似ていますし。
APS-C用の小型レンズを使えば、「ちょっと大きいコンデジ」ぐらいの感覚で使用できます。
特に目的なくフラッと散歩がてら写真を撮る時はAPS-C用レンズでよりコンパクトに、
今日は良い写真撮るぞ!という時はフルサイズ用レンズで本格的に、
と、ボディ一台で2つの楽しみ方できるのはα7rcのメリットだと思います。
4K 60p時にAPS-Cモードが使えないという点はやや不便なのですが、そこは割り切って30pで撮れば良いかなと思っています。
そもそも動画撮影の柔軟性を求める方はZV-E1やFXシリーズの方をオススメします。
α7crはあくまでもミニRvとして、静止画メインの方向けという立ち位置だと感じます。
まとめと終わりに
今回はα7cシリーズの最新機種のレビューを纏めてみました。
結論としては、両機種共に非常に完成度が高く、α7cからの乗り換えはもちろん、Cシリーズ初購入の方にもとてもオススメです!
ただし、α7rvを買うか、それともα7crを買うかという選択肢で迷われている場合は、良く検討された方が良いと思います。
α7crは非常によく出来たボディですが、α7rvと比較すると、いくつかの点で見劣りするのも事実です。
RVの4軸モニターは非常に便利ですし、8Kの動画撮影も可能です。
コンパクトさを選ぶか、より充実した機能性を選ぶかというところですが、色々な側面から検討した方が良く、これはまた別記事でまとめてみたいと思います。
とっても長くなってしまったので、今回はここまでにします!
少しでも検討の参考になれば嬉しいです^_^それではまた♪
コメント