(レビュー)Tamron 20-40mm F2.8:絶妙な焦点距離と高い携行性のオススメレンズ

レビュー

皆さんこんにちは、リョウ (@Ryo_s_Like)です。

本日はTamronの人気レンズ、20-40mm F2.8 Di III VXD (A062)のレビューを纏めたいと思います。

作例もご紹介しながら、購入理由から使用感、競合レンズとの比較なども纏めましたので、検討されている方の参考になれば嬉しいです♪

スペックの特徴と購入理由

まずは簡単にスペックを↓↓

  • 焦点距離 20-40mm
  • 明るさ F2.8通し
  • 11群12枚
  • 絞り羽根 9枚
  • 最短撮影距離 17cm (W端) 29cm (T端)
  • 最大撮影倍率 0.26倍 (W端) 019倍 (T端)
  • フィルター径 67mm
  • 最大径 76.6mm 長さ 86.5mm
  • 重量 365g

本レンズの特徴は、なんと言ってもその高いスペックと携行性の両立だと思います。

開放F値2.8のズームレンズながら、長さ86.5mm、重量365gと非常にコンパクトなサイズとなっています。

私が購入に至った理由も正しくこの点でして、特に海外旅行用の付けっぱなしレンズとして導入しました^ ^

ズーム倍率自体は2倍と控えめではあるものの、街並みの撮影に適した20mmと、標準域のスナップで使いやすい35〜40mmをレンズ交換無しで使えるのはとても便利です。

また、APS-Cクロップを使えば換算60mmまでズームでき、F2.8の明るさと相まってポートレート撮影までこなせてしまいます。

コンパクトさを考えると、ここまで万能に使えるレンズはなかなか無く、人によっては最も使い勝手の良いレンズとなるかもしれません。

外観チェック

外観のデザインとしては、鏡筒にやや曲線を取り入れたものになっています。

Tamronのレンズは2021年10月に発売された35-150mm、28-75mmG2からこのような新デザインになっています。

旧デザインと比べると形だけでなく質感も向上しており、プラスティッキー感がかなり薄れています。

左:本レンズ、右:Tamron 28-200mm(旧デザイン)

Tamronの公式サイトによると、機能性の向上も考慮したアップデートとの事ですが、確かにリングへの指がかりが良く、とても使いやすいです。

本レンズにはAF/MF切り替えスイッチやカスタムボタンなどはありませんが、見た目は高級感がありますし、個人的には新レンズのデザインはとても好きです^ ^

サイズ感

サイズ感については、何度も言いますがとてもコンパクト。16-35mmGMと比較すると、同じ明るさのレンズとは思えないほどの差を感じます。

左:本レンズ、右:1635GM

むしろ、一段暗い16-35mmGと似たようなサイズ感ですね。

左:本レンズ、右:1635G

小型なαボディとの相性も抜群です。

α1+本レンズ

もちろんCシリーズとのバランスも良好。

α7cr+本レンズ
α7cr+本レンズ

実際の使用感と作例

結論から言うと、コンパクトで写りも申し分なく、使用感はかなり良いです。

一般的な16-35mmの広角ズームと比べると、本レンズは20mmスタートなのでやや画角が狭くはなりますが、旅行や気軽な散歩では十分な広さかなと。

背の高い建物もばっちりとフレーム内に収める事ができますし、狭い路地もダイナミックに写せます。

また、本レンズはテレ端が40mmまで使えるため、その点ではむしろ広角ズームよりも便利な場面も多いです。

40mmは街中で気になるものをスナップしたり、テーブルフォトにも使いやすい焦点距離ですね。

また、F2.8という明るさを活かし、夜のスナップもでも使いやすいです。

日中から夜まで、かなりオールマイティに使えるレンズだと思います。特に、海外ではあまり大きなレンズを使って目立ちたくないので笑、このコンパクトさは助かります♪

競合レンズとの比較

さて、個人的には痒いところに手の届く良いレンズだと思っていますが、購入を検討されている方向けに競合レンズと比較した場合のポイントを纏めておきたいと思います。

F2.8ズームとの比較

まずは同じ明るさのF2.8通しの競合レンズとの比較です。

主な競合レンズとしては以下の3本があります。

  • SONY 1635GM or GM2
  • Tamron 17-28mm
  • SIGMA 16-28mm

当たり前と言えば当たり前ですが、これらと比較する上で考えるべきは、「10mm台の焦点距離が必要か否か」という点ですね。

個人的な感覚では、山登りやネイチャーフォト用途では足場の関係で後ろに下がれないケースも多いので、10mm台スタートの方が利便性が高いかなと考えています。

実際に私も、自然豊かな場所に撮影に行く時は16mmスタートのレンズを優先的に持っていきます。

逆に言うと、それ以外の場面では20mmスタートで十分で、むしろ標準域まで望遠側が使える本レンズの方が汎用性が高いです。

特にTamronやSIGMAは28mm止まりなので、日常使いには少し望遠側が心許ない印象

他方でGMは35mmまで使えますので日常的なスナップ用途までカバーできるものの、680gと重さがネックです。Tamron 20-40と比べると実に2倍弱。。

GM2は547gと軽くなりましたが、それでも本レンズと比較すると結構な差があります。全長も2.5cm長いので、取り回しの良さは本レンズの方が良好。

と言う事で、風景写真メインで軽さ重視ならSIGMAかTamronの広角ズーム、大きさ重さに耐えられるならGM、気軽な日常使いならTamron 20-40mmがオススメです^_^

Point

・ネイチャーフォト用途なら16mmは頼もしい
・日常使いなら20mmスタートで十分
・GMの焦点距離は便利なものの重さと価格がネック

F4ズームとの比較

次にF4通しのレンズとの比較を考えてみます。主な競合レンズは以下。

  • SONY 1635G
  • SONY 2070G
  • Tamron 17-50mm

先ほどと同じく、風景写真がメインであれば1635GかTamron 17-50mmの方が広角側が広い分、用途に合うと思います。

F値が一段違うものの、風景写真は絞って撮る事が多いので、そこまで気にする必要はないですね。

一方で、室内での撮影や夜間のスナップに使いたい場合は、シャッタースピードの稼げるF2.8の方が有利。

その他の考慮すべき点として、ズーム機構に違いがあります。

1635Gはパワーズーム、Tamron 17-50mmはインナーズームです。Tamron 20-40mmとはズーム機構が違うため、この辺は好みが分かれそうです。

2070Gはズームレンジが広く、またテレ端の最大撮影倍率が0.39倍とマクロ的な使い方もできるので、非常に汎用性の高いレンズです。

F4ながらテレ端で寄れば大きなボケも楽しめます。

ただ、ズーム時にかなり鏡筒が伸びるので、その点は気になる方もいるかもしれません。街中で70mmで撮影していると結構目立ちます笑

鏡筒が伸びる分、重心も変わるのでジンバル撮影にも少し使いにくいですね。

左:2070Gのテレ端、右:1635G

F2.8という明るさに拘りがない場合は、上記の3本はいずれも有力な選択肢かと思います。サイズ感をどこまで許容できるか、メインの用途は何か、という点から選ぶと良いと思います♪

Point

・F4ズームは小型軽量で取り回し◎
・明るさに拘りがなければF4を選ぶのも一手
・ズーム機構の違いで好みが分かれそう

終わりに−バランスの良いオススメレンズ

今回はTamron 20-40mmについてレビューを纏めてみました。

写りについては作例を参考にして頂ければと思いますが、ワイド端からテレ端まで高い解像力を維持していると思います。

20mmから40mmという焦点距離なので、人によっては「広角側も望遠側も中途半端」という印象を受けるかもしれませんが、

このズームレンジだからこそのコンパクトさなので、個人的には「非常にバランスの良いレンズ」だと感じています。

同じTamronの35-150mmと合わせる事で、ほぼ大二元のシステムを組めるのも有り難いところです。

写りに妥協したくない、でもコンパクトで汎用性の高いレンズが欲しい!!という方、是非本レンズを試してみて下さい♪

ここまで読んでいただきまして有難うございました。少しでも本レンズに興味が湧いた方がいれば、とても嬉しいです。

こちらのブログではカメラ関連の様々なトピックで記事を書いています。良かったら他の記事も読んで貰えると有り難いです^_^それではまた♪

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