(レビュー)Tamron 35 150 F2-2.8 購入理由とファーストインプレッション

レビュー

皆さんこんにちは、リョウ (@Ryo_s_Like)です。

ずーーーーっと検討していたTamronレンズですが、ついに欲に負けて購入してしまいました。

まだあまり使えていないのですが、今回は購入理由とファーストインプレッションを纏めたいと思います。

少しでも購入検討の参考になれば嬉しいです^ ^

レンズスペック

  • 焦点距離 35mm-150mm
  • F値 2.0-2.8
  • レンズ構成 15群21枚
  • 絞り羽根 9枚
  • 最大撮影倍率 広角0.175倍 望遠0.169倍
  • フィルター径82mm
  • 重量 1165g
  • 発売日 2021年10月

一般的な標準ズームの焦点距離は24mm-70mm、F値はF4 or F2.8が多いので、本レンズは焦点距離とF値が非常にユニークなレンズです。

実は昨日、サムヤンから同スペックのレンズが発表されましたが、発売当時はEマウントのズームレンズでF2スタートというレンズは、本レンズ以外にありませんでした。

競合レンズが存在しない中、発売当時からかなりの人気で、今も大手量販店では品薄になっています。

先程、価格ドットコムでヤマダ電機が在庫ありになっていたのですが、見に行ったら既に売り切れてました。さすがの人気です。

ちなみに焦点距離別のF値変動は以下の通りです。

35mm-39mm F2.0
40mm-59mm F2.2
60mm-79mm F2.5
80mm-150mm F2.8

ズームレンズではあるものの、35mm、50mm、85mm、135mm帯の少し明るめの単焦点のF値を網羅しており、本レンズがいかにハイスペックかというのが良く分かります。

購入理由

本レンズは「ポートレートズーム」と銘打って発売されている通り、ポートレート撮影に最適の焦点距離と明るさになっています。

僕が購入した理由も、家族の写真を撮るために、という用途も勿論あるのですが、その他2つほど理由がありました。

  • ①スナップ用に高倍率のズームが欲しかった
  • ②タイムラプス用に明るいズームレンズが欲しかった

スナップ用途として

一般的にスナップ撮影では小型軽量な単焦点レンズが好まれるケースが多いと思いますが、僕は断然ズームレンズ派です。

「画角は足で稼げ」という考えの方もいると思います。一理あります。

確かに35mmから50mm程度の画角差であれば撮影位置で調整できます。

しかしです、35mmから100mm程度の画角差がある場合、もはや足では稼げないと思うわけです。

移動している間にシャッターチャンスを逃してしまうリスクの方が高くないですかね、、?笑

そんなわけでズームレンズでスナップ派でして、これまでは主に24105Gを使っていました。

特に不満はなかったのですが、強いて言えば「もうちょっと望遠が欲しい」というのと、「意外と広角側いらないのでは?」と感じていました。

実際によく撮っている焦点域を確認すると、50mm-70mm付近か、望遠端+APS-Cモードで撮っている写真が多いんですよね。

そこで、35mm-150mmという焦点距離なら僕のスナップ用途にちょうど良いかな?と思ったわけです。

タイムラプス用途として

皆さん、タイムラプス撮ってますか?

僕は大好きで良く撮ります。特に夕暮れ〜夜になる過程を1時間〜2時間ぐらいかけて撮るのが好きです。

ただ、これまではF4で撮影していたため、日没後はISOがかなり上がってしまうという悩みがありました。

例えば以下のような感じです。スタート時は日没前でISO100でスタートしているのですが、完全に夜景になるとISO10000まで上がってしまいました。

F4 1/160s ISO100
F4 1/30s ISO10000

この例では、ISOの低速限界を1/30sに設定していました。

動き物でもないので、もう少し限界値を下げておけば良かったのですが、初めて撮影する場所で夜になるとどの程度の光量になるかを予測するのは困難です。

そういった観点で、やはり日没前後のタイムラプスではF値に余裕があるレンズを使いたいなと思っていました。

もしもこの時に本レンズで撮影していたとすると、F2で撮影できているので、F4と比べると2stop分余裕があります。

すなわち、ISOで言うと10000ではなく約2500で撮影出来ていたという事になります。

10000と2500ではノイズ量が雲泥の差です。この撮影で使いたかった、、笑

ちなみに、このタイムラプスの例では開始時と終了時で、ざっくり10ストップ分の光量差がありました。

もしもISOを日没前から後まで上げたくない場合は、スタート時から10ストップ分遅くしたシャッタースピードをISO低速限界に設定すれば良いです。

具体的には、1/160がスタートだったので、1024倍(2の10乗)して、約6〜7秒のスローシャッターにすればISO100で撮影できたと思います。

この日は結構曇っていましたが、日没前後のタイムラプスを撮る時の参考になれば幸いです。

レンズの使用感−写りは抜群

やや話が逸れましたが、ここからは本レンズの使用感についてです。

まだあまり撮影できていませんが、軽く使ってみたところ、写りは抜群だと思いました。

66mm F2.5 1/4000s ISO250

物凄い強風だったのでかなりシャッタースピードを上げました。

拡大してみても葉のディテールが全く損なわれておらず、非常にシャープな写りをするレンズだと思いました。

150mm F2.8 1/1250s ISO100

こちらは遠くに見えた飛行機を撮った一枚ですが、驚くべき事に、拡大すると機体にプリントされている文字まではっきりと見えます。

ボディが高画素(約5000万画素)というのも勿論ありますが、逆に言えば高画素機で使用しても全く描写力に問題のない優れたレンズという事だと思います。ボケも綺麗です。

150mm F2.8 1/4000s

明るいレンズなので、光量の少ない場所でのスナップでも非常に使いやすかったです。

102mm F2.8 1/125s
35mm F2 1/40s

購入の際に気にすべきポイント

カタログスペックは非常に高く、また写りも素晴らしいです。ただ購入に際しては以下の2つの観点も検討すべきかと思います。

  • 重量が重い
  • 価格が高い

まずは重さですが、レンズ単体で見ると1165gとなかなかのヘビーレンズです。

70-200 F2.8GMが1045gなので、純正大三元の望遠ズームよりも更に重たいです。

普段から1000g超えのレンズを使ってる方でないと、やはり取り回しは悪いと感じると思います。

ただ、標準から望遠までカバーするズームレンジ、F2スタートのF2.8終わりというスペックを考えると、むしろ軽量に設計されている方かな、と思います。

24-70GMと70-200GMという大三元2本を本レンズに入れ替えると考えれば、695g+1045g=1740gを1165gで済ます事ができるので、本レンズ一本でトータルの装備を軽く出来るという観点もあります。

また、レンズ交換無しで標準〜望遠までカバーできるので、その点はメリットかと思います。

次に価格ですが、本レンズは18万円程度となかなか高額です。

Tamronは28-200mm F2.8-5.6(約8万円)や、APS-C用の18-300mm F3.5-6.3(約7.5万円)など、安価なズームレンズを多く出しているので、

「Tamronのズームレンズ一本」と考えると18万円は高く感じます。

ただ、こちらも重量と同様、標準域と望遠域の大三元ズームを2本揃える事に比べれば、安価だと思います。

終わりに−どんな人にオススメか

取り留めもなくつらつらと書いてきましたが、改めて纏めると、

  • レンズスペックは非常に高い
  • 写りも素晴らしい
  • ただし、重たいし高い

という感じです。

本レンズは「Tamronらしい便利ズーム」であるものの、光学性能としては純正をも凌駕する高水準のレンズだと思いました。一切の妥協なく作られた素晴らしいレンズです。

前述の通り、「Tamronのズームレンズ」として見れば重量はヘビーですし、価格も高いですが、

  • 複数の単焦点レンズの組み合わせ
  • 標準、望遠の大三元ズームの組み合わせ

といういずれかの観点で見れば、非常に面白いレンズです。

普段スチルメインで撮影されていて、ズームレンズ好きの方には、現状最もオススメできるレンズです。

また動画メインの方でも、フィックスやパンで撮影される方には非常にオススメです。

(他のサードパーティ製レンズと同じく、アクティブ手ぶれ補正は効きが悪いので、vlogに微妙です。)

個人的には購入して非常に良い満足しています。

実際いまだにかなりの人気で、大手量販店だと納期まで1-2ヶ月程度かかるようです。

重さに懸念がなければ後悔することは無いと思いますので、気になっている方は是非早めに予約される事をオススメします。

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